第1日目 4月28日(土曜日)


 大宮駅18番線ホームを予定通り9:58に出発。

宿に着くと、玄関前の桜はまだまだ堅い蕾で、ピンクのピの字も見せず、
かろうじてカタクリが2つ3つ顔をのぞかせているだけ。

この冬はよっぽど寒かったようです。

                         

そういえば、音楽堂「ケーナ」の前の雪山も例年になく高かったし。
 

練習は予定をちょっと早めて1:30から。
まずはたっぷり時間をかけて柔軟体操・発声にカデンツ。
いやぁ、ここはやっぱりよく響く。 

最初の曲は1ステのヴィクトリア『Sancta Maria』
音・強弱はもちろん、言葉の切り方まで入念にチェックしましたが、
これだけで予定の4:15に。

そのため、休憩後はヴィクトリアの残り3曲はさらっと通し、
テンポの変わる『O magnum mysterium』のアレルヤ部分、
『Sanctus』のホザンナ部分を重点的に練習。
ヴィクトリアは「とにかく全体にまっすぐな声で、清楚に」との指示あり。


 小休憩後、5:40から3ステのデンマークの3つの歌。
やっぱりハモると気持ちいいですね。

夕食後は9:00から発音講座。
最初のイタリア語を丁寧に時間をかけてやったため、
あとはスウェーデン語の『Sommarpsalm』で打ち切り。

このあたり、みなさんかなり疲れ気味だったけど、恒例のミーティングに入ると
アルコールで覚醒したのか、
果敢に緑の愛唱歌集に挑みます。

さすがに歌い疲れて、いよいよ就寝タイム。 (ベース K.I)


第2日目 4月29日(日曜日)

             

早起きして2度も散歩に行ってきた人も
8時の朝食ギリギリに起きてきた人も
 ご飯が美味しいので家と同じメーカーの納豆でも一味違うような…。

  本日午前はパート練習、 女性はケーナへ男性は山荘で。
 
お茶当番以外は歩いてケーナへ。



雪解けの川が勢いよく流れている。 


最初は合同で M子さん指導の柔軟体操と発声。
その後ソプラノ9名、アルト7名に分かれ練習。
 
ソプラノはビクトリアと日本の歌の2部に分かれる部分を練習した。
  
  ケーナ周りのカタクリは雪の下だったが、
キクノヤ山荘前の花壇のカタクリは可憐な花を咲かせていた。

おいしい鶏そぼろご飯を頂いて、午後練習のケーナへ。


 
練習開始前に集合写真を撮った。
今年は雪を背景にして、例年とは違った思い出 になるだろう。

男性の午前練習はバッチリというので、午後の合同練習が楽しみ。
最初に一人ずつ三声のカデンツ、声がむき出しになるので緊張する。
 
練習最初は「La sciate mi morire」。発音・アクセントに注意すること。
ソプラノ 二声の掛け合いの所を何度もやりなおして1時間、
後半駆け足で「Zefiro torna」 「Ma te raccoglie」「O chiome d'or」

  休憩にはお土産や差入れのお菓子、ショウガ糖湯などを頂きホッとする。


                                                         

   5:40から練習再開。
まず「島へ」。後半に「○と△の歌」「小さな空」。
武満徹の曲はとても奇麗なのに分解すると凄い和音になっているのに驚く。
ソプラノ以外のパートの皆様の苦労が偲ばれます。

    

 ナカビの長い一日の練習が終わって、夕食後は定演の打合せ「ミーティング」。
その前に慌ただしく入浴。 のんびり温泉につかってみたいと思いつつ。
食事後すぐだったので、ちょっと貧血ぎみになった。

明日は早起きして蕗の薹を詰みに行くぞと決意して就寝。
                             (ソプラノ JM)

      第3日目 4月30日(月曜日)


天気に恵まれた3日目。
早起きして散歩に出かけて蕗の薹を収穫してきた人もいた。
練習場のケーナの周囲の雪の山も少なくなってきた。

                
      

「あっという間の最終日、あと、3時間しっかりやりましょう。」と指揮者のご挨拶。


いつもの「歌う自然体作り」と発声。
今日は、「たけ、たからばこ」と口がよく動くように口の体操も。
パートごとで言ったり、早口で言ってみたり、拍子をとってもらいながら言ったり、
笑ったりしているうちに身体全体が暖まってきた。

さて、最終日始めの曲は、「どんぐりころころ」。
歌い出しから、ころころころがらずに、「楽譜には、何と書いてありますか?」
立ち止まっては確かめて進む。
歌い方の順番や、速度記号も確かめて。大曲です。

「背くらべ」「花の街」「Kung.Liljekonvalje」と練習して、
「Sommarpsalm」を最後に今年の春合宿が終了。

「気持ちの良い響きをありがとう、また来年」
という思いで戸締まりをし、「テーナ」を後にした。

キクノヤさんに戻り、おいしいカレーライスの昼食。

お世話になったキクノヤさんとのお別れの曲は「背くらべ」。
季節もぴったりで、直前まで自主練習に励む人多数あり。
キクノヤさんのお母さん、お嬢様達に聴いていただき、来年までお別れ。

帰り隊と延泊隊のお別れ。
3日間の春合宿も無事終了。

    

定演まで、117日と思う人、
蕗の薹の調理の仕方を考える人、
お土産を考える人、思いは様々ですが、
「ケーナ」で共に歌った響きは心に残っていると思います。

お疲れさまでした。
ありがとうございました。
                         (Alto YM)