第1日目 7月26日 

朝目覚めたら久々の青空。
春合宿同様に富士山が見えることを期待して出かけるも、
曇りがちになり残念ながら富士山は雲に隠れていた。
しかも台風接近とのこと、このさきの天気が不安になる。

合宿参加者は32名。
1か月後に迫った定演を目指す皆の意気込みを感じる。


§練習開始は3ステのモンテヴェルディの曲から。
(オペラを歌う気持ちを持って)

1 「Poi ch'ella」
恋に破れた魔女の嘆きを表す『piango』の繰り返しを強調したい。
静かな情景から始まり魔女が嘆き悲しむ場面になるドラマチックな曲だ。

2 「Anima del col mio」
別れても恋人を想い続けるせつない曲だ。
歌詞の『Anima』『sospiri』は気持ちを込めて。
終盤の『vivro』は強調してブレスを入れる。

3 「Ah!dolente」 
激しい嘆きのため息から始まるこの曲はガンガン歌いがちだが、レガートにも心掛けたい。

4 「Quel Augellin」
やっと明るく楽しい曲になり、開放された気分。
でも小鳥たちが鳴きかわす軽やかさの表現が難しい。
ソプラノ泣かせ!
恋の喜びに満ちた楽しい曲なので笑顔で歌い切りましょう。


§休憩後後半は2ステのスコットランド民謡。


1 「マイ ボニー」
亡きボニーを想う静かな曲。
テナーのソロを引き立てましょう。

2   「麦畑」
とても楽しい曲だが、リズムが慣れ親しんだ『故郷の空』と違うので歌いにくい。
歌いこんでいかないと。
この曲も笑顔で?

3   「広い河の岸辺」
愛の移ろいを歌う大人の曲。
同じメロディが続くので単調にならないように歌詞を考えて歌いたい。


休憩はあるも5時間も歌い、喉はカラカラ、お腹はペコペコ?
美味しい夕食を頂いて満腹になったけど、
夜は定演の打ち合わせの会議があり22時30分で終了。

明日に備えて早めに就寝。


第2日目 7月27日
 

 
合宿2日目.朝早く目覚めたので、6時過ぎから散歩にでかける。

朝の散歩は、ここ河口湖での合宿の大きな楽しみの一つだ。

                     

まず湖に向かう。
台風の影響か、まだ時折小雨がぱらつき、
正面に見えるはずの富士山も裾野が少しだけ。
それでも湖畔はとても気持ちが良い。
並木の柳の葉っぱに触り、
オルゴール美術館の裏手の農道では、すかんぽだ、すかんぽだとはしゃぎ、
おまけにコテージのドアに小さな蛙を発見して大喜び。
歌に出てくる風物を十分予習して宿に帰ると、
タイミングよく朝のコーヒータイム。
コーヒー好きの私達のために、朝一番に淹れてくださる
オーナーおおばさんの心遣いが嬉しい。

 
朝食後、8時45分から練習開始。
体操、発声、そしてカデンツ
午前は予定通り、第Tステージのグリーグの4曲から。
演奏順に歌い、気になる部分、不出来な部分で止めて、丁寧に仕上げていく。
グリーグの曲は、第Vステージで歌うモンテヴェルディの曲とは異なる、
やわらかい、清潔な声で歌うように、との指示。
ことばの面では、子音をはっきり揃えて出すようにとの注意もあった。
 
途中休憩時に、
ソプラノのT子さんのお誕生日を祝って“ハッピーバースデー”を歌う。
この春、長年勤めたお仕事を終えられたとか。お疲れ様でした。
いつまでもお元気で、愉快な旦那様とご一緒にサムデイを続けてください。
 
休憩後も、午前中はひたすらグリーグに取り組んだ。

 12時40分、さあお昼ご飯だ!と食堂へ。
テーブルいっぱいに並べられたお皿を見て、みな歓声をあげる。
手間をかけ、心のこもったお料理を、感謝しつつおいしくいただく。

 


1時50分より練習再開。
午後は、第Uステージの「スコットランド民謡」から。
<マイ ボニー>や<麦畑>など、
よく知られている曲だが、上手に歌うのは難しい。
さらっと歌って、うまいなと聴いてもらいたいのだが、まだまだ。 

次の<広い河の岸辺>については、転調を鮮やかに、の注意。
また、ことば=子音をはっきり出す、
メロデイの後を追うパートのことばも明確に、などの指示を受ける。

次の<チャーリー可愛いや>は、歌い方を変更したこともあって少し手間取り、





ここで休憩。
 休憩時には食堂に戻り、お茶と係の用意してくれた甘いお菓子でエネルギーを補充し、
夕方までの(まだまだ長〜い)練習に備える。
 
休憩後は、第Wステージ、「からたちの花」よりの7曲を、演奏順にさらう。
この7曲は“暗譜”なので、今日はみな一応楽譜を外して歌っているのだが、
まだおぼつかない箇所も多々あり、
「一度しっかり楽譜を見て!」とダメ出しを受けながら、繰り返し歌う。

演奏会まであと4週間、合宿が終われば練習回数は3回だけと思うと、
なんとか合宿中に覚えようと、皆の“本気度”も上がっていくようだ。
・・・でも実は暗譜しなきゃと焦る皆の心にあるのは・・・
まずは今夜に迫った「歌合戦」なのだけれど。
 
Wステの7曲を音やハーモニーを確かめつつ通し、
アンコール予定曲の「からたちの花」を一度歌って午後の練習は終了。
間もなく7時になる。よく頑張りました。
 
夕食後少し休憩を取ったあと、再び食堂に集まり8時半から懇親会開始。
だが、ビールで乾杯はちょっとおあずけ。
まずは去年から恒例となった「ここまで覚えたぞ!歌合戦・第2弾」が始まる。
AチームBチームの2班に分かれて、
定演のWステージの暗譜曲の中から 2曲ずつお互いに披露しあうイベントだ。
 チーム分けだけは前週の通常練習時に発表されていたが、
それぞれが歌う2曲は歌う直前にジャンケンで決め、
チームによる事前練習は一切なし、優勝は歌ったあとの
拍手の多さで決める、というルール。
暗譜で最後まで歌えるかな、とプレッシャーもあり
緊張もするが、内心、相手チームよりうまく歌うぞ、と競争心も芽生え楽しみでもある。

 
さて、始まった「歌合戦」は、
  Aチーム 「風車の歌」、「すかんぽの咲くころ」
  Bチーム 「母のこえ」、「電話」を演奏。
結果は、「母の声」に一番多くの拍手が寄せられBチームが優勝!
聞いていて、“私たち、こんなに美しい曲を演奏するんだ”と思えて、定演への
はずみにもなり、楽しい「歌合戦」だった.
懇親会。
ビールの栓が抜かれ、そこここでおしゃべり。
やがて必ず歌が始まる。
青春時代によく歌った「いざ立ていくさびとよ」や「遥かな友へ」
・・さらに来年歌う予定の「からたちの花」の残り7曲まで予習したりして
・・。10時半にはお開きと
なった。(離れで二次会あり?)


第3日目 7月28日

1年経るごとに団員の年齢も増し、なかなか合宿がしんどくなってきています。

また、今年は団員も少し増えやや充実した声量になってきております。

 合宿3日目は恒例のステージ順に沿って曲を仕上げてゆく為

1〜4ステージを本番を想定し通しで仕上練習をしました。





1.準備体操

  M.Kさんの指導で体のほぐしを行い
その後汗をかくほどの念入りな発声練習を行い

 ステージ順に沿って通し練習をしました。


2.1ステージ:
何とか無難にこなしましたが
それでもまだ完成ではなくいくつかの修正点が残されています。


3.2ステージ:
やや練習回数も少なく内3曲はさらに重点的に練習が必要と感じました。


4.3ステージ:
一部の曲に音程が下がってしまう部分があり今後気を付けたい。


5.4ステージ:
まだまだ暗譜精度が必要で音程も含め重点練習が必要と思われる。


全体的にもっと指揮者を見ることを心掛けたい。

 演奏会まで練習日あと2回。

 集中練習にて演奏会を成功させよう。