1. 1日目

    サムディの春合宿は、昨年まで苗場の「キクノヤ山荘」で行われていたが、施設の廃業で今年は夏の合宿で使用している河口湖「合唱の家おおば」で実施された。

    この施設はとにかく立地条件が最高で、天気の良い日は目の前に雄大な富士山を見ることができる。だがこの日は昼から小雨が降り出した。天気予報では雨の降る予報ではなかったのだが・・

    いつもこの施設に来る時は、電車で参加する団員達は食事を車内でとったりして練習開始まで慌ただしく過ごすのだが、今年はダイヤ改正で電車の便が良くなり、宿に付いてからゆっくり食事ができる。


     サムディでは春と夏の二回の合宿が行われるが、この春合宿の時期ではまだ定演までの期間があるので、気持ちに余裕をもって練習ができるのでとても楽しい。
    これから三日間練習に浸る。


     体操から始まり固くなった体全体をほぐしてから発声練習へ。

     練習の最初はグリーグの四曲から

    グリーグの曲はベースが低い音域を出すことが多いので普段の練習では苦労するが、ここの練習ホールはとても音響が良いのであまり力まずに歌うことができる。


     休憩時間では待ち構えたようにお茶とお菓子とお喋りと・・・
    特に甘いお菓子には目がないようだ。これが元気の源なのか?ここではダイエットと言う言葉は存在しない!



     元気が出たところで、続いての練習はモンテヴェルディの四曲

    毎年モンテヴェルディの曲を歌っているが、なかなか自信を持って歌うには時間がかかる。


     夕食後懇親会で愛唱曲集から数曲歌い,明日の練習に備え早目に解散。

    別室では一部の団員がいつものように卓を囲んでのバカ騒ぎ。これも合宿の楽しみだ。

    だが最近では年のせいか切り上げが早くなっているようだ。

     明日の天気予報は晴れだが富士山がきれいに見れると良いが・・お休みなさい。

                                       (ベース TW


                       2日目

     昨夜の酔い覚ましかたがた朝の散歩。宿の庭から道路に出ようとすると、ランニング姿の団長K氏が目の前を走り抜けていった。まだまだ若いねえ。


     
     

    河口湖に向けて歩き出すと、目の前には雪を頂いた   神々しいばかりの富士の山。
    間近く仰ぐその美しさに思わず合掌してしまう。
    息を飲むとはまさにこのことを言うのだろう。

     
     湖では
    10
    数人釣り糸を垂らしていたが、一度も釣り上げているのを見たことがない。すぐ近くで魚が時々跳ねているのにねえ。
     ついでに少し遠回りをして、午後から使う円形ホールの場所を確認。


     


      8
    40から2日目の練習。
    M嬢による体ほぐしと発声練習、指揮者によるチューニングとカデンツの後、まずは2
    ステのスコットランド民謡。
     1
    曲目は「マイボニー」。
    特に後半部、気持ちを込めて歌うようにとの指示あり。
     次は「麦畑」。
    日本語の「故郷の空」も好きだが、この元の詞のほうが実感があって楽しそうだ。(ドリフは偉い!)。メロディー部分はアルト全員で歌うことに。
     3
    曲目の「広い河の岸辺」
    何年か前に朝ドラで知った曲だが、自分としてはどうもテンポがずれるというかすんなりリズムに乗れない。愛が色あせてきたのかなあ?と自問自答??。
     次は「チャーリー可愛や」「ロッホ
    ローモンド」
    伴奏を気持ちよく刻めればいいのだろうが、これが意外と難しい。

                      昼食!
     

     


     昼食後、午後の練習場所、湖畔の円形ホールへ移動。宿から歩いて 10分位か。収容人数100名程とそれほど大きくはないが、音響がよく声もよく響く。ピアノコンサートだとか夏の音楽祭だとか、催し物もよく開かれるそうだ。
     
     まずは
    4ステの「青蛙」でジャブ。
    一度は暗譜して舞台で歌った曲だからスムーズにいく。
     次の「風車の歌」
    民謡風のメロディーが心地よいが、スタッカート部分でつまずき何度かやり直す。
     それから「母のこえ」。
    これは歌うと、早くに死んだ母親の顔が浮かんで、ちょっと詰まっちゃうことがあるんだよね。「電話」「この道」と続けた後、富士山と円形ホールをバックに集合写真。どちらかをプログラムに載せる予定だ。

     練習再開後は、昨日やった 3ステのモンテヴェルディの曲を通す。
    特に「
    Anima del cor mio」
    を細かくチェック。
     次の4ステのグリーグでは全曲を入念にチェックし、特に「
    Ave Maris Stella」
    の転調箇所を何度も確認した。


     










     夜、今回の合宿のもう一つの目玉、
    34回定演と今後の春合宿の場所に関するミーティング。
    定演については、本番までのスケジュールと段取り、さらに今回から受付業務を外部委託することなどが報告され、了承される。
     また合宿場は、来年以降も夏同様ここ合唱の家 おおばさんで行うことに。


     懇親会後は、男声の離れの部屋で合宿委員を交え
    11人で慰労会。でもちゃんと、その日のうちに終わらせましたよ。(ベース K.I


    3日目


     春合宿最終日

    昨夜からの雨も早朝は残っていたそうです。庭の新緑、色とりどりの花がきれいです。昨日のあの美しい富士山は見られません。練習に集中しなさいということですね。


     朝食で合宿初参加のSさんが、

    「皆さんの結束の固さを感じました」と感想を述べてくださいました。初めての参加はお疲れだったことでしょう。今朝はパン食でした。おいしくいただいた後、諸連絡。

    荷物をまとめて帰り支度をしてから練習開始。
     まず、発声。
    指揮者から、
    「全曲暗譜の意気込みで」

    Ah!日本語だって大変なのに、イタリア語、ノルウエー語にいたっては。曲想は、譜面を見ていても危ないのに。

    でも、そう、意気込みですね。そのための練習、合宿です。

    と、必死に聴き、見、歌っているうちに合宿の練習終了。


     練習場の片付け。
    すぐに帰る人、昼食を食べる人、帰りにどこに寄ろうと相談する人。
    皆さん、気持の切り替えが早い。



     美味しい食事をつくってくださる「合唱の家おおば」の奥様と一緒に写真をとっていただき夏合宿もよろしくとご挨拶をしてバス停に向かいます。


     合宿担当の強力メンバーは、更に快適な環境を求めて
    近くの施設を調べてから駅に向かうということ。頭が下がります。お世話になります。


     もう1度雪の富士山を見たかったな、夏にまた会おうね、
    とバスの窓から湖にさよならしました。                                    (アルト MY )