第1日目 7月27日 

新宿から富士山号で河口湖へ。
電車到着直前に雪のない富士山の山容がみられた。
台風12号が接近との予報。

練習会場では先着の人たちで練習場が整えられている。

 演奏会本番のように2列に並ぶ。


 体操。発声練習に続き、各パート3人ずつでカデンツの練習。
長調と短調で。
4声のカデンツも練習する。 
メトロノームで頭揃えの練習も。


1. 『Sovra tenere herbette
(柔らかな草の上に)』

  何の憂いもない恋人2人のうきうきした気持ちをうたう。

通してうたい、細かな部分練習をする。

  2.『 Stracciami pur il core (どうか私の心臓を引き裂いて)』

  はじめに通してうたい、各パート毎の練習をくり返す。

  アルトの8小節目からのフレーズは、「太くたっぷりうたう」という指示なれど、
低い音が続き、難しい課題。

  3. 『Ch'io non t'ami(愛する人よ、僕が君を愛してないんだって?)』

  パートの縦揃え、ハーモニーの響きを確かめながらうたう


  = 
20
分間の休憩 =




4. 『O Rossignol
(ああ、小夜鳴き鳥よ)』

  この曲もはじめに通してうたい、各パートの練習を重ねる。


ここで早くも夕方6時に。

  『アニー・ローリー』、『3つの民謡』、『曼珠沙華』を練習して、終了に。


夜は、定演の打ち合わせに続き、懇親会に。

S 10A 11T 3B 4C 1

  アルト(A. F.


第2日目 7月28日
 

合宿2日目は台風12号の影響で、風はさほど強くないものの朝から雨降りでした。

目の前にそびえるはずの富士山は望めませんでしたが、
我々は外のお天気には全く影響されず

おいしい朝食とコーヒー



予定通り9時から練習開始。

体操、発声練習の後
第Tステージ『Ave Maria』
朝一番に、久しぶりのこの曲を歌うのは厳しく、なかなか調子が出ませんでした。


それでも休憩をはさんで『Victoriaのミサ曲』を歌う頃には、声も出て迫力も加わってきました。


午前中の練習が終わったところで、玄関前で集合写真。



ちょうど雨が上がっていましたが、昼時のニュースでは台風は日本を東から西に逆走し、
伊豆半島の辺りで猛威をふるっているようでした。


午後は第Uステージの曲から
続いて第Wステージの日本の歌も曲順通りに練習していきました。

山田耕作の世界に心静かに引き込まれていました。

3時半頃にちょっと長めの休憩
外はかなり風雨が強まり、
練習室の細長い窓に大粒の雨が打ち付けるようになりました。
それでも私達は集中してひたすら練習、練習。


後半にはモンテヴェルディの中から不安のある曲をさらに歌い込み、
7時前にようやく長い練習を終えました。


しかし、

これで終了、ではありません。

夕食後9時からの懇親会では、
まずアルコールが入る前に、夕方団長から提案のあった各パートを2グループに分けての
“第Wステージ暗譜歌合戦”を開催。 
結果は
誰もが暗譜に不安のあった「曼珠紗華」を迫力満点に歌い上げたBグループに軍配が上がりました。


その後は11時の終了時間まで、楽しく飲みながら
新しい歌集の歌を殆ど全曲歌い切ってお開きとなりました。
あ〜、一日よく歌った〜

              (アルトY.)


第3日目 7月29日

合宿最終日。
台風の影響で時折激しく雨が降っています。

朝早く散歩に出た人たちが、途中雨に降られたのではないかと心配していたら、
傘を持って出たので大丈夫だったとのことでした。
さすが人生の達人たちです。


朝食のメニューは、
そろそろパンが食べたいという気持ちを察していただいたかのように、パン食でした。
毎回のメニューが本当に楽しみです。
かゆいところに手が届くような内容です。

 
9時から12時までと限られた練習時間。
全曲通しです。

 私個人はここ1か月近く体調をくずして歌っていなかったので、
今回の合宿で何とか挽回したいと焦っていました。
案の定、いろんな注意事項が頭から抜けてしまっていて、
失敗ばかりで迷惑をかけてしまいました。

でも歌ううちに体調も良くなり、出発の時よりすっかり元気になりました。
歌の力でしょうか。
富士さんは見えなくても、河口湖の上から応援してくれていたのかもしれません。

 
あっという間に23日の合宿は終わり、帰路につきました。



富士山をスケッチするつもりだったのが、
富士山は雲の中に隠れて見えないので、行き当たりばったりの電車で帰ることにしました。
5人の楽しい仲間と一緒です。


駅に着いたら、すぐに大月行きが出るというので乗りました。

この電車は河口湖と大月を結ぶ富士登山電車といって、
1日に2往復しかないということです。

乗車券のほかに200円必要ですが、車内はサロンカー風で
窓向きのソファーや、
ビューポイントでは富士山が額縁に収まるような窓の作りと豪華な作りです。




しかも2両のうち1両には、お客はほとんどいなくて私たちの貸切状態でした。
電車の中ではおしゃべりに花が咲き、飽きることを知りません。

途中、ガイドさんが5人で楽しんでいる様子を写真に収めてくれました。


大月からの中央線もすぐに接続があり、とんとん拍子に帰ることができました。


武蔵浦和で途中下車して、
おしゃべりの続きとお茶して
反省会(?)もしっかりしたことを付け加えておきます。

(ソプラノN.I)