1日目
合宿初日は、連休初日。快晴!
大宮駅新幹線乗り場は例年のように混雑していましたが遅刻もトラブルもなく出発。
予定通り越後湯沢の駅に到着しました。
キクノヤ山荘に向かうバスの窓からは、桜と新緑が鮮やかでした。
山荘ではいつものように暖かい笑顔に迎えられて、美味しい昼食をいただき、
練習場の音楽堂ケーナに向かいます。
いつものようにできることは幸せですね。今思うと。
練習場への通い道
音楽堂ケーナの周囲はカタクリの花の絨毯が広がっていました。
五角形の窓からは、青空と白樺。
いつも以上に美しい眺めでした。
練習開始予定の10分前には全員揃って、意気込み十分。
発声はいつものM子さんが風邪のため声がでなくてR子さんの指導で始まりました。
R子さん「今日は、4月28日、シニアの日です」
だからでしょうか、不調の方がいつもに増して多い?
それは、気候の変化が激しいからですね。
ケーナの美しい響きの中で、早く回復できますように!
前半は、山田耕筰作曲集から「からたちの花」
”からたちの花が・・・”の「が」、とげの「げ」を鼻濁音で。
「しろい しろい」は言い直して歌う。
日本語も難しい。
知っている歌は、特に要注意!
次は「かえろかえろと」を練習
3番の「はたのたまねぎ」を「ねぎのこぼうず」に変えました。
休憩はお茶とお菓子とお喋りと。
これが元気回復の元。美味しい差し入れありがとうございました。
後半は、1ステの「Missa Pro Defunctis」から
フレーズのまとめ方等丁寧に練習。
普段の練習では、気付かないことも指摘され、合宿のありがたさを感じました。
ここではステージ構成についても検討しましたが、
「男声が中央」に落ち着きそうです。
1日目の練習はあっという間に終わり、まだ明るさの残る中、宿に戻りました。
夕食後、休憩、温泉の後は、懇親会。
新愛唱曲集を作るために、希望曲リストが配られた。
リストの順に歌い、「採用」「不採用」などの声を上げた。
それぞれ10曲選んで多数決で決めていく。
明日の練習に備え、無理なく「お休みなさい」
(アルト MY)
2日目
昨日、じゃない今日寝たのが遅かったせいか眠い。
暑くて寝付かれず、
おまけに2ステのタイトルが浮かんでは消え、浮かんでは消えしていたからかもしれない。
朝食後、恒例の102号Kカフェでコーヒーを飲み眠気を覚ましていると、
来る時から咳き込んでいたIさんがとうとう熱を出し、急きょ帰宅するとの連絡。
W氏が車で越後湯沢まで送って行ったそうだ。
練習中、無事帰ることができ、熱も下がったとのメールあり。よかったね。
ところで練習のほうは、いつものM嬢が体調芳しからず、
体操はNさん、発声はIさんが代行。
カデンツの後は、まず「アニーローリー」。
(50年ぐらい前を思い出しながら?)しっとりと思いを込めて歌う。
次は「三つの民謡」。
よく夜の懇親会などで歌っているが、指揮者から
「知っている歌ほど音が下がっていく癖がある」との指摘。
気を引き締めねば。
休憩後は「ヴォーレン」。
この歌は、過ぎてゆく爽やかなノルウェーの春を懐かしんでいる歌だとか、
死を前に自分にとって最後に見る春を歌っているものだとか、
説が分かれるそうだが、後者のほうがしっくりくる気がしますね。
ここで午前の部は時間切れ。「オザンナ」は積み残しに。
昼食のカレーを食べた後、ケーナに戻って午後の部、
( ああ、ケーナよ! これで最後か )
3ステのモンテヴェルディのマドリガーレ。
ステージの曲順に「Sovra tenere
herbette
」
「Stracciami pur il
core
」
「Ch`io non t`ami
」
「O rossignol
」と歌う。
曲の後半のほうが歌い込み不足ということで、
「Ch`io non t`ami
」を除く3曲は後ろから溯る形で練習。
かなりハモリはよくなったようだが、自分にとっては言葉がまだまだ。
それこそろれつが回らない。
夕食・休憩後は定演準備会議
決め事もどうにか決まり、それから二度目の懇親会。
またまた歌って飲んで歌って・・・お開きに。
(ベースK.I)
3日目
午前中で落ち穂拾い。
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朝から真っ青の清々しいケーナ。
今年は不思議な年だと思っていた。
紅の桜もカタクリもショウジョウバカマもエンレイソウもウスバサイシンも…
これまで見た事もなく満開に咲き誇っている。
何と朝から大変ショックな連絡があった。
今回が、キクノヤ山荘の最後の年だというのである。
25年(?)もの長い間サムディの春合宿は、
苗場のケーナでの練習とキクノヤさんの暖かいもてなしの
美味しい食事を楽しみに続けて来られた。
今日のEちゃんの体操指導も、Tさんの発声指導もすべてが、
「あゝ、もうこれが最後の練習なのか」
と思うと、何もかもが心残りである。
今日の練習は第4ステージの曲
「青い小鳥」「洗たく婆さん」「曼珠沙華」「里の秋」。
折りある毎に「良いホールはやっぱりいいね〜」とつぶやきながら
。
お別れの歌の会では、
「サムディもこれまで長い間、キクノヤさんに助けられてやって来られました」
という感謝を心に込めて、「里の秋」を歌った
。 色んな思い出が浮かんで、涙が止まらない人もいた
。
最後にキクノヤのお母さん達と一緒に写真を撮って、
いつも送迎して頂いたマイクロバスの運転手さんにも別れを告げて、
越後湯沢を後にした。
(ソプラノ MS)
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